陽だまりに揺れた白い風
おはようの精が窓に降りた
生温いスープ飲み干したら ほら
新しいシャツ着て出掛けよう
転がる坂道に不安抱いて
しゃがみ込む背中を
鵯の声が撫でてく
ここから見える明日を追いかけていたい
小さくだって汚れてだって他にはない
遠く広がる丘に登りつめた時
何よりも輝いて僕等を照らし出すから
雨粒に濡れて傾ぐ花
まるであの時の君のようで
虹色の傘を差し掛けてみた
また笑顔を取り戻すといいな
長過ぎる坂道 空は遥か
すり変わる景色に行き先も見失うけど
ここから見える明日にエールを贈ろう
切なさだって淋しさだって胸の波動
降り止まない雨などここにはないから
僕にだけ頷いて その涙もう拭きなよ
振り返る坂道
時に泣いた弱虫な僕等の足跡に花が咲いてた
ここから見える明日の絵日記描こう
平凡だって歪んでだって それが証し
何気ない顔をした朝日に会えたら
そよ風の真似をして この道歩いてゆこう
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