安らぎに満ちた真昼の月は雨の調べに涙を見せた
ちぎれた指で描き続ける、忘れ始めた太陽の夢を
風は私の姿 萌え出る花のように大地の弓に拾われて
息を潜めて嗤う・・・枯れ葉の上で燃えた、
もう一人の私が見つめている
誰の声も届かないなら私がすべて消してあげよう
何度も同じ過ちを繰り返した哀しみに震え続ける
消えることのない想いを胸に動かない時計に触れた
優しい太陽の光を浴びた夢は白く夜空に消えた
雨は私の涙、
哀しみは癒えぬまま・・・月の吐息に魅せられて
瞬間を失くして理解る・・・死して意味があることを
私の声は届かない
貴方がくれた最期の言葉は 今もこの場所で泣き続けてる
悲しまないとそう決めた心に夜空の月が涙を流す
夜がまた貴方を連れて消えてゆく
溶けた空を描きながら色のない景色が呟いた
憶えている過去さえも今はすべて戻らぬ罪
焼き尽くす光の波にさらわれた貴方が微笑みかける
遠くに見える安らぎに溢れた貴方の名前を叫び続けた
もう誰も貴方を攻めはしない
貴方の跡を震える指で静かに触れる夢から覚めて
何度も同じ過ちを繰り返した哀しみに震え続ける
さよならはまだ今は言えないから
ゆっくりと静まる宇宙に祈り続けた
優しい声で 震える声で 祈り続けた・・・
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